公害問題が社会的にも大きくクローズアップされていた197×年、協和木工は「5年間完全品質保障システム」のもと、お客様からの声を商品開発に反映させるべく「お客様ご愛用カード」というアンケートを実施していました。これらアンケートの中でしばしば「扉を開けたときに嫌な臭いがする」「目が刺激される」などという意見が寄せられました。こうした症状は合板(材料)、塗料、接着剤の中のホルムアルデヒドが原因で起こっているもの。身体への影響なども予測されていましたが、当時はどこのメーカーにおいても、有害物質が含まれる塗料を使うことについての対策は行われていませんでした。
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「安らぎの場である住まいの中に不安の種があってはならない」
山口義一(創業者)は、そのような想いから体に害のない“無公害タンス”を発案しました。“無公害タンス”の開発は、合板をつなぎ合わせる接着剤の開発から取り組むべく、特種合板メーカーと技術提携。研究費など諸費用がかさむため、当面の命題は販売価格をいかに市場価格に近付けるかという点でした。
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昭和47年5月、多くの努力の成果が実り、業界初となる無公害タンスの販売を開始することとなりました。当初、NHKに取り上げられるなどマスコミの反応は上々。愛川欽也さんのCM出演などの話題も相まって、消費者からも興味・関心を寄せる声が多く届いていました。しかしながら、意外な所で販売を中止せざるを得ない事態を迎えました。なんと、販社である家具店からNGを出されたのです。これは協和木工のタンスを“無公害タンス”として販売すると、他社のタンスが“有公害家具”と判断され売れなくなるのでは…という危惧のためでした。こうして業界初の無公害タンスの販売は一旦幕を閉じました。
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近年、環境問題への取り組みがなされ始め、ホルムアルデヒドの含有率の低い“F1、F2”という規格ができました。さらに、2003年7月1日に改正建築基準法が施行され、ホルムアルデヒドを含まない“F0”規格の家具でなければ販売してはならないという法律ができました。いち早く公害問題に取り組んでいた協和木工の努力が実ったのです。私たちはこれからも、お客様のことを考えた商品開発に取り組んでまいります。
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